一人ひとりに向き合える小学校の先生をめざして学んだ学生の4年間
一人ひとりの児童に合わせた教育と支援ができるように。複合的な学びから広い視野と対応力を養いました。
Story 01

*「児童発達教育専攻」の前身となる 「子どもケア専攻 児童発達教育コース」の2024年3月卒業生です。
記事内の科目名や開講時期、学習内容は現在の「児童発達教育専攻」のものと異なる場合があります。

[取得資格・免許状]
  • 小学校教諭一種
  • 認定心理士
  • 准学校心理士
  • レクリエーション・インストラクター
この道をめざしたきっかけ
小学校時代の恩師に背中を押され、
先生をめざしました。

小学校時代にドラマの影響を受け、「先生の仕事ってすてきだね」と担任の先生に話した私。その日から「絶対なれるよ」「一緒に働ける日を楽しみにしてるよ」と応援し続けてくれて、本気でめざす勇気が湧きました。名古屋学芸大学はオープンキャンパスの際、先生と学生の距離が近く、先輩方もとても親切だったのでここで学びたいと強く感じました。

1年次

小学校の先生の土台となる基礎知識を学習。ボランティアや教員採用試験の準備も始めました。

1年次は、ヒューマンケア、教職、心理学の基礎知識を学びました。教育領域では、行政や制度、法律などの面から現代の教育の在り方を考察し、広い視野から先生の仕事を理解しました。心理学領域では、心理学の歴史などを学ぶことに加え、演習で自ら実験参加者となって記憶に関する実験を行いました。記憶のメカニズムや、効果的な記憶の定着法を学び、心理学の知識を活用して授業を展開するイメージが広がりました。また授業外では、小学校での学習支援ボランティアなどに取り組むほか、「教職プロフェッショナル講座」にも参加し、将来への準備を進めました。

2年次

各教科の模擬授業で実践力を磨く日々。特別支援教育への興味も広がりました。

2年次は、各教科の模擬授業に注力しました。板書計画も盛り込んだ指導案をつくり、児童役の学生の前で授業を行います。最初からうまくはいきませんでしたが、仲間からの感想や教員の助言で課題が明確になり、徐々に改善できました。並行して心理学領域では、「臨床心理学」で、小学生に起こりうるメンタルヘルスの問題や、ヤングケアラーの子どもへの支援を学ぶなど、より実践的な内容へと学びが深まりました。また「特別支援基礎概論」で、障がいのある子どものドキュメンタリーを観たことから特別支援教育にも興味を持ち、児童発達支援のボランティアも始めました。

3年次

模擬授業や児童対応の実践力を向上。海外の教育現場を学ぶ研修にも参加しました。

3年次になると、実際の教科書の指定された範囲で授業をつくるなど、模擬授業もより現場に即した内容になりました。心理学領域では、「心理面接演習」で、1対1のカウンセリング技法を習得。受容や傾聴といった基本的態度に加え、間の取り方や声のトーンなど、子どもが安心して話せるスキルを学びました。また、ゼミナールで特別支援教育を研究することに加え、「なごや教職インターンシップ」にも参加し、通常学級と特別支援学級でそれぞれの子どもの個性に合わせた支援法を学習。さらに海外研修では、オーストラリアの特別支援学校でボランティアに取り組み、視野が広がりました。

オーストラリア研修 3年次の春休みに、約1ヵ月間のオーストラリア研修に参加しました。現地の大学でオーストラリアの教育制度などを学んだ後、特別支援学校で5日間、子どもたちと交流し、子どもの意思を尊重する自由な教育法や価値観を学びました。
4年次

子どもたちの優しさに助けられた「教育実習」。先生になる気持ちが固まりました。

小学校での「教育実習」では4年生を担当しました。算数の研究授業の際、心理学で学んだ錯視の効果を取り入れた教材をつくり、平行について教えると、子どもたちは大喜び。しかし盛り上がりすぎて時間切れに。落ち込む私に、「すごく面白い授業だったよ」と児童が励ましてくれた時、絶対に教員になって完璧な授業をしようと決意しました。卒業研究では、「児童の自尊感情向上をめざしたボードゲームの開発と試行」をテーマに、私なりの特別支援教育の具体策を完成させることができました。また、教員採用試験対策も本格化し、筆記、面接など連日の指導のおかげで無事合格できました。

※掲載内容は在学時に取材した2024年2月末現在の情報です。

子どもの繊細なこころを受け止め一人ひとりに最適な方法で支援するために、小学校教育と心理学を複合的に学びました。
Story 02

※「児童発達教育専攻」の前身となる「子どもケア専攻 子ども心理コース」の2023年3月卒業生です。
記事内の科目名や開講時期、学習内容は現在の「児童発達教育専攻」のものと異なる場合があります。

[取得資格・免許状]
  • 小学校教諭一種
この道をめざしたきっかけ
高校時代、後輩の成長に貢献できた
嬉しさから先生をめざしました。

高校時代に部活で幹部を務めていました。後輩たちの力を伸ばすため、一人ひとりに合った励まし方やかかわり方を試行錯誤し、彼らが成長する姿に喜びを感じたのが、先生の仕事に興味を持ったきっかけです。子どもの個性を深く理解したうえで指導や支援のできる先生をめざし、心理学も深く学べる名古屋学芸大学を選びました。

1年次

小学校の先生に必要な基礎知識を主体的に学習。教員採用試験への準備も早期から始めました。

1年次は、子ども、教職、心理学についての基礎知識を学びました。驚いたのは、講義であっても能動的な授業スタイルです。例えば「教職入門」では、学習指導要領の変遷について年代ごとにグループでまとめ、プレゼンテーションをしました。仲間と話し合いながら進めることで理解が深まり、記憶も定着することを実感し、将来、自分が授業を行う際の指針になりました。また「心理学概論」では、教育などの分野に心理学の知見がどう活かされているのか、身の回りにある事例を元に楽しみながら学べました。授業外では「教職プロフェッショナル講座」にも参加し、先生をめざす仲間や先輩から刺激をもらいました。

2年次

各教科の模擬授業がスタート。頑張った分、児童役の反応も良くなりました。

2年次は、各教科の模擬授業が始まりました。最初は緊張しましたが、授業のはじめに行われる先生のデモンストレーションや仲間の模擬授業、そして自分の模擬授業に対する児童役の仲間の反応を見ながら試行錯誤するうちに、授業を面白くする工夫、わかりやすい板書や机間指導(児童の席を回り、理解度に合わせて個別に指導すること)の方法がわかってきました。一方、心理学では、人間の生涯にわたる発達の知識や、認知に関する実験方法を学んだほか、アンガーマネジメントのスキルなども身につけ、この頃から始めた小学校でのボランティア活動でも役立てることができました。

3年次

現場さながらの模擬授業で実践力を向上。さらに特別支援教育にも興味が広がりました。

3年次になると、これまで30分程度だった模擬授業が、実際の現場と同じ45分に。授業のねらいや子どもの興味を引く導入、発問の仕方などに加え、現実的な時間配分も意識した指導案をつくり、実践しました。心理学では、カウンセリングや心理アセスメントの技法を習得。問題行動のある児童に対して、「ダメ」と叱るのではなく、詳しく状況を聞いて一緒に対策を考える方法など、現場を想定しながら体験的に学びました。また、ボランティア先の小学校での経験から特別支援教育に興味を持ち、「特別演習D(多文化共生)」などの授業を通して、発達に障がいを持つ子どもの現状や社会的支援への理解を深めました。

教職プロフェッショナル講座 通常の授業とは別に開講される教職課程の先生方による特別プログラムです。1~2年次から定期的に勉強会やディスカッションに参加し、3~4年次には自治体別の筆記試験や面接練習に取り組むなど、多角的にサポートしていただきました。
4年次

教育実習では、児童のために特別授業を実施。先生になる覚悟と自信がつきました。

教育実習では6年生を担当しました。高学年ということもあっておとなしい様子でしたが、大学での学びを活かし、授業の開始時に問題に関連したエピソードや、写真を用いたアイスブレイクを取り入れるなど工夫すると、積極的に答えてくれるようになりました。またこの実習では、ある児童から友人関係の悩みを聞き、急遽「友達とのかかわり方」をテーマに道徳の授業を行いました。授業でも児童への指導でも、子どものこころの動きを見逃さず、すぐに反応できたのは、4年間の学びの成果だと感じます。そして4年次は、教員採用試験対策も本格化。「教職プロフェッショナル講座」での手厚い指導はもちろん、励まし合える仲間のおかげで、無事合格できました。

※掲載内容は在学時に取材した2023年2月末現在の情報です。

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