
医療の高度化・複雑化や、複数の医療職種がチームとなって医療を提供する現在の医療現場において、看護師にも高いレベルの知識・技術に基づいた主体的な行動、的確な判断が求められています。こうした社会背景を考慮し、名古屋学芸大学 看護学部 看護学科は、独立行政法人 国立病院機構 名古屋医療センター(旧・国立名古屋病院)と包括連携協定を締結し、医療現場と連携して講義・演習・実習を展開することで、質の高い看護師を国立病院機構 名古屋医療センターをはじめとしたさまざまな医療機関に送り出していきます。
国民一人ひとりが健康的な生活を送ることができるよう、「5疾病」+「5事業」+「セーフティネット医療」に取り組んでいる国立病院機構。その東海北陸グループの中核である名古屋医療センターと名古屋学芸大学は包括連携協定を締結し、高度な教育環境の構築をめざしています。

臨地実習は看護師をめざす学生にとって、最も重要な科目のひとつであり、「実習の質が、看護師の質を決める」とまで言われています。そこで、名古屋学芸大学は国立病院機構 名古屋医療センターをはじめ、専門分野に特徴を持つ関連病院と緊密なネットワークをつくり、臨地実習の約8割を国立病院機構の病院で実施する独自の臨地実習プログラムを整えました。早期に現場目線を養えるよう1年次から臨地実習の機会を設けるなど、豊富な実習日数を確保し、指導体制が整った環境であらゆる医療現場に活かせる“看護実践力”を磨くことができます。

1年次後期に開講される専門基礎分野の「病態治療学1〜5」では国立病院機構 名古屋医療センターの各部門から医師を招いた講義を行います。医療現場で実際に起きた出来事、長年の経験に基づくエピソードなどを通じて、疾患の成り立ちと回復の促進について学びます。また、2年次後期に開講される看護学入門「看護の理解」では、実習先でもある国立病院機構の病院の院長、看護部長が教壇に立ちます。他の民間医療機関とは異なる国立病院機構だからこそ携われる医療分野の使命ややりがい、働き方などについて理解することで将来のキャリア形成を図ります。

名古屋学芸大学 名城前医療キャンパスは国立病院機構 名古屋医療センター内に設置されています。医療現場と隣接する環境で日頃から学ぶことは、効率面だけでなく、モチベーション向上の面でも良い影響があります。校舎から名古屋城と名城公園を一望できる見晴らしの良さ、そして名古屋駅から約12分、栄駅から約5分でアクセスできる利便性の高い立地は、4年間のキャンパスライフをよりアクティブで充実したものにするでしょう。


※ 2020年2月現在の情報です。変更の場合があります。


日本国内のグローバル化にともない、医療現場にも多様な国の人々の受け入れ態勢が求められています。そこで姉妹校である名古屋外国語大学の語学教育のノウハウを活用した、「英語」「フランス語」「ポルトガル語」「中国語」などの授業を開講。特に英語においては論文講読や臨床看護英語など、より専門的な講義を行っています。
名古屋学芸大学では、常に最新の情報で学ぶことができるように、必要な教科書を開講期に合わせて購入します。さらに、タブレット端末にインストールされたデジタルテキストは、教科書の改訂に合わせてデータを更新できるため、4年間を通して常に最新の内容を学ぶことができます。