
養護教諭には、保健管理や保健教育、保健室を管理運営するマネジメント能力、コミュニケーション能力など、幅広い知識とスキルが求められます。そこで養護学分野の学びでは、「養護教諭とは何か」という基本的、かつ根本的な理解からスタートし、養護教諭としての現場経験豊富な教員による授業や、職務を体験して学ぶことができる実習を通じて、卒業後に即戦力として活躍できる力を養います。

近年の少子・高齢化社会において、教育現場では保健医学領域をしっかり学んだ養護教諭が不足していると言われています。こうしたニーズに応えるため、子どもの成長と発達を支援し、中心的役割を担うための医療系講義を充実させ、医師・医学博士から、子どもの健康や病気に関する専門知識と技術、問題解決能力を学びます。

養護教諭に求められる看護の基本は「人命の救助」と「苦痛の軽減」、「病気やケガの予防のための健康教育」。そのための知識・スキルとして体温や血圧、脈拍などの正確な計測、バイタルサインのチェックといった正しい看護法を身につけます。また蘇生法や止血法など、さまざまな救急処置についても実践的に学びます。つまり、それらの力が、不測の事態への適切な対応だけでなく、保護者や主治医へ的確な情報提供ができる、養護教諭に求められる力なのです。
- 養護教諭一種
- 中学校教諭一種(保健)
- 高等学校教諭一種(保健)

-
学校保健で使用する機器、備品を揃えている。また学校の保健室を再現したコーナーがある。
-
実際の医療機関をモデルに、ベッドやテーブルを配置。看護の技術を実践的に学ぶ。「看護学実習」「救急処置」などの授業で使用。
-
48台のコンピュータを設置。授業時間以外は、学生は自由に使用できる。
-
天井高7mの広々とした空間。式典や講演会など、さまざまなイベントに対応できるホール。


春休みを利用して、約1ヵ月間の海外研修を行っています(参加は希望者のみ)。研修先はオーストラリアのグリフィス大学。英会話の講義をはじめ、現地の教育制度や子どもケアに関する知識を深め、保育所などで体験学習も実施。ホームステイを通じて日本との生活習慣の違いも実感できます。