例えば小学校であればクラス担任の先生は約30人の子どもたちを担当します。では保健室の先生の担当は…ケガをして訪れる…10人くらい?いいえ、目の前にいる子どもだけではありません。ケガや病気の処置はもちろん、健康観察や保健管理、保健指導を通じて「全校児童・生徒の元気」を支えています。
保健室の先生は、子どもの病気や予防医学、看護に関する知識・スキルを身につけています。校長先生や教頭先生も判断と対応を委ねるほど、信頼されている存在です。いざというときには学校と病院をスムーズに連携させ、子どもの命をしっかりと守ります。
「先生」と聞くと勉強を教える仕事だというイメージがありますが、保健室の先生はケガや病気の対応といった「からだ」のケア、また近年では友人関係や家庭環境などの悩みを抱える子どもが多くなっているため、「こころ」のケアも重要な仕事になっています。